簡易ガンマ値設定ツール

v1.52
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■ソフトの紹介

 set_gamma は手軽にディスプレイのガンマ値を変更するツールです。
 ゲーム等で一時的に画面の明るさを変えたいような場合に便利です。
 ガンマ値は値を大きくするほど画面が明るくなります。

 ただし、動作環境(OSやビデオカード等)によっては、このツールではガンマ値が変更できない場合もあります。
 一応起動時に変更可能かどうか簡単なチェックをして、不可能な場合はメッセージを出すようにしてあります。すみませんが、このメッセージが出た場合は素直に使用をあきらめてください。

 また例えば、Windows MediaPlayer では独自のガンマ補正を行っているようで、このツールで設定したガンマ値は反映されません。

■ファイル構成

 set_gamma.exe :実行ファイル
 Help\
  set_gamma.htm :ヘルプファイル(このファイル)

■インストール/アンインストール

 インストールは、ダウンロード後解凍してできたファイルを同じフォルダにまとめて置いてください。特別なライブラリ等は使用していません。

 アンインストールも、これらのファイル群を削除すればOKです。レジストリには書込みしていません。

■使用方法

 set_gammaの利用方法としては、大きく分けて2種類あります。
 基本的な使い方は、ツールを普通に起動した時に開くウィンドウ上で適当に値を調整して、その場でガンマ値を設定する方法です。

 もう1つはショートカットやDOSプロンプト上からガンマ値をパラメータで指定して実行する方法です。変更したいガンマ値が決まっているような場合に有効です。

1)通常起動

 起動するとウィンドウが画面中央に開きます。
 右側でガンマ値を変更すると、左側のグラフがリアルタイムに変化してその度合いが確認できます。
 同時に画面の明るさもリアルタイムに変更されます。

 またグラフ枠上にある小さな黒いポイントをマウス左ボタンでドラッグして(枠上を)移動させることで、輝度値の底上げや最高輝度値を抑える等の調整ができます。
 このポイント上でマウス右クリックすると、位置がリセットされます。

【常駐モード】
 ウィンドウ右上のクローズボタンを押すと、終了するのではなくウィンドウを非表示にして、タスクトレイにアイコンが表示されます。

 この状態でタスクトレイアイコンを右クリックすると、スライダーダイアログが開き、同じようにガンマ調整を行うことができます。
 (他のウィンドウ等がアクティブになると自動的に閉じます)
 ウィンドウが邪魔に感じるような場合は、この状態で使うと良いかもしれません。

 ただしこの状態でソフトを終了することはできないので、いったんウィンドウを表示してから「OK]か「キャンセル」ボタンで終了してください。

 ウィンドウはタスクトレイアイコンを左クリックすると表示され、タスクトレイアイコンは消えます。


2)パラメータ指定で起動

 起動するとディスプレイのガンマ値を変更してすぐに終了します。
 パラメータを指定して実行するには、DOSプロンプト画面から手打ちで実行する方法とショートカットを使う方法があります。
 メインウィンドウ上のショートカット作成ボタンを利用すると、簡単にショートカットを作成することができるのでお勧めです。
 実行パラメータは次のような形式です。

通常:
 set_gamma [/min:最低輝度] [/max:最高輝度] ガンマ
RGB別に指定する場合:
 set_gamma [/min:R最低輝度,G最低輝度,B最低輝度] [/max:R最高輝度,G最高輝度,B最高輝度] Rガンマ Gガンマ Bガンマ
 
最高輝度: 標準値は100です。100より小さいと暗くなり、大きくすると明るくなります。
100より大きくした場合、実際の最高輝度が大きくなる訳ではなく、右図の青線のようにより早く最高輝度に達するようになります。
RGB別に指定する時は、RGB別に値をカンマで区切って並べます。
ガンマをRGB別に指定する場合でも、最高輝度は同じで良ければ1つの値のみ指定で構いません。(下記例参照)
最低輝度: 標準値は0です。100より小さな値にしてください。
0より大きいと輝度が底上げされ、−値にすると右図の赤線のように暗部が沈みます。
RGB別に指定する時は、RGB別に値をカンマで区切って並べます。
ガンマをRGB別に指定する場合でも、最高輝度は同じで良ければ1つの値のみ指定で構いません。(下記例参照)
ガンマ: 標準値は1.0です。0より大きな値にしてください。
1.0より小さいと全体的に暗くなり、大きくすると全体的に明るくなります。
RGB別に指定する時は、RGB別に値を空白で区切って並べます。

例)
set_gamma /min:20 /max:125 1.0右図の青線
set_gamma /min:-25 /max:90 1.0右図の赤線
set_gamma /max:80 1.2最高輝度を抑えて、ガンマを1.2に
set_gamma /min:0,0,10 1.0 1.0 1.1青のみ最低輝度とガンマを少し上げる
set_gamma /max:90 0.8 1.1 1.2最高輝度をRGBとも90に抑え、ガンマを別々に指定
■著作権、免責など

■使用許諾・配布条件等

 当ソフトはフリーウェアです。利用する際の制限はありませんので、自由に使用する事ができます。転載・配布も自由ですが、その際はオリジナルのファイル構成のまま、各ファイルに手を加えずに行ってください。また転載の場合は、事後でも構いませんので作者まで一報ください。
 なお、書籍・雑誌等への掲載、商用目的の配布の場合は、事前にご連絡くださるようお願いします。

 ファイル配布を伴わない、ソフト紹介のようなことについては特に連絡は必要としませんので、遠慮なくご紹介ください。

■サポート

 このソフトを使用しての感想・要望・バグ報告等がありましたら、下記アドレス宛に電子メールにてご連絡ください。もしくは、インターネット上の作者のホームページ内に開設している掲示板に書き込んでいただいても構いません。
 また、このソフトの最新版も同ホームページから入手することができます。

作 者: MARiN(佐藤 雅弘)
Home Page URL: http://ma2ten.catsyawn.net
E-mail address: ma2ten@104.net
■更新履歴

v1.52 --- 2006/01/08
  • 起動時パラメータでも最高最低輝度値の指定ができるようにした。
  • 最高最低輝度値を調整した時にはリセットボタンが有効にならなかったのを修正。
v1.51 --- 2005/11/14
  • パラメータ指定で起動した時にガンマ変更できなくなっていたのを修正。
v1.50 --- 2005/10/30
  • 最高最低輝度値の調整を可能にした。
v1.40 --- 2005/04/24
  • 常駐モードを追加
  • 2重起動回避処理を追加
  • ショートカット名入力ダイアログの表示位置を調整。
v1.33 --- 2002/12/16
  • ショートカット作成用のボタンを追加。
v1.32 --- 2002/04/02
  • 起動時に現在のガンマ値を算出して初期値として表示できるようにした。
    (ただし、初期値の精度は少数第2位までです)
v1.31 --- 2002/03/01
  • 起動時にこのツールが有効かどうかチェックするようにした。
  • 起動時のパラメータでもRGB別に設定できるようにした。
  • ガンマ値を直接入力する場合の入力チェック処理を修正。
v1.3 --- 2002/02/28
  • RGB個別に設定できるようにした。
  • リアルタイムにガンマ値を反映するようにした。
  • リセットボタンでグラフがリセットされないのを修正。
v1.1 --- 2001/12/29
  • ウィンドウを開いて値を変更できるようにした。
v1.0 --- 2000/08/21
  • 初版公開